2025年10月14日人と動物の共生センター様主催の
「生活困窮者のペット飼育問題に関する勉強会」に参加しました。
会場はなんと衆議院議員会館。少し緊張しながら会場に入ると、知り合いの顔があちらこちらに。
埼玉県や川口市の動物愛護推進員さん、地域包括センターの方々、行政書士さんなど、
多くの関係者が参加されており、その熱心さに感動しました。

生活困窮者とペットの飼育問題の現状
生活困窮者のペット飼育問題は、行政も民間ボランティアも頭を抱える難題です。
経済的な理由で支援が滞ったり、意思疎通の難しさから対応が遅れたりと、現場は深刻な課題を抱えています。
- お金があれば解決できる問題も、資金不足で動けない。
- 支援に時間がかかり、早期対応が難しい。
- 飼育放棄や多頭飼育崩壊が増加傾向にある。
このような状況を改善するため、今回の勉強会には行政職員、福祉関係者、保護団体、啓発団体、議員など、多方面からの参加がありました。


現場の声:「少数のボランティアが無理して支えている」
ご登壇者のひとり、ねりまねこ様は、現場の実情を率直に伝えてくださいました。
「わずかな猫ボランティアが無理して保護している」
「少数のボランティアが無報酬どころか多額の支出をしている」
この言葉には多くの共感の声が上がりました。
助けたいという思いから行動しても、ボランティア自身が疲弊してしまう――
これが現場のリアルな課題です。
早期対応と財源確保の重要性
不幸な命を増やさないためには、「手遅れになる前の早期対策」と「必要な財源の確保」が欠かせません。
行政と民間が連携し、制度面でも現場を支える仕組みづくりが求められています。
こうした勉強会を通して、国全体の政策として取り組む必要性を強く感じました。
ねこネットワークは、主催者様の趣旨に深く賛同しています。
厚生労働省・環境省に現場の声が届きますように。

懇親会と今後の活動への想い
勉強会後の懇親会では、多くの方と名刺交換をさせていただきました。
次に繋がるような前向きなお話もあり、実りある時間となりました。
忙しさは皆同じですが、時間を作って現場の知恵を学ぶことで、
自分たちの地域活動にも活かせるヒントが必ず見つかります。
悩むより動く。
そんな気持ちで、ねこネットワークは今後も活動を続けていきます。

